守備隊形構築の際に思うこと

明けましておめでとうございます。新年初の投稿は守備についてです。

ゾーンディフェンスやリトリートディフェンス、マンマークディフェンス etc... とチームによって様々なやり方があると思いますが、今回はゾーンディフェンスにフォーカスします。

日本人でこのやり方を用いる有名な監督をあげると松田浩氏(元栃木SC監督)、三浦俊也氏(現ベトナム代表監督)などでしょうか。

上記以外の監督でもゾーンディフェンスを用いている日本人監督もいますが、少なくない数の指導者がゾーンディフェンスを上手く扱えてないと最近感じています。ゾーンディフェンスとなんちゃってゾーンディフェンスでは決定的な違いがあります。それはディアゴナーレ(チャレンジとカバー)が出来ているか出来ていないかです。(松田氏がかつて率いていたチームの試合映像を下に貼り付けておきます。)


2011.2.27 PSM 栃木SC vs 浦和レッズ しっかりラインコントロールする栃木 - YouTube

映像をよーく見ると(黄色のユニホームが栃木SC、赤色のユニホームが浦和レッズ)栃木の選手はボールを持っている浦和の選手に対して2人でプレスに行っています。注目して欲しいポイントは1人がボールにアプローチし、もう1人が斜め後ろの位置にカバーに入っているということです。このように真横にカバーに行かず、あえて斜め後ろの位置にカバーに入ることでパスコースを限定することが出来ます。(このディアゴナーレの動きが出来ていないとどうなるかについて解説している動画を下に貼り付けておきます。)


Soccer Zonal Defending Strategy - Part 1 - YouTube

この動画は英語のため分かりにくいかもしれませんが、要は正しい位置に2人目がカバーが入っていないためスペースが出来てピンチになっていますよということを言っています。

 

最近、”うちはゾーンディフェンスをやっていますよ”と言っている方が増えていると感じていますが、綺麗に4-4の隊形を作ってそこで満足してしまっている監督さんが多いなということも同時に感じています。是非とも2015年はこのディアゴナーレの動きがちゃんと出来るチームがJリーグでたくさん観れると嬉しいなと思います。